「チックタックのカレー大論争」(0:0:2)

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0：タイトルコール
タック：「チックタックの！」
チック：「カレー大論争ー」（もぐもぐ）
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チック：（もぐもぐ）
タック：チック。
チック：なんだい、タック（もぐもぐ）
タック：今、君が食べているのは、もしかしてカレーライスかい？
チック：何を言っているのさ、タック。
チック：見ればわかるじゃないか！
チック：まごうことなき、カレーライスだよ！
チック：この家のキッチンから、すこし拝借してきたのさ！（もぐもぐ）
タック：なるほど！チック、君はやるときはやるネズミだね。
タック：やらないときはとことんやらないけど。（ぼそぼそ）
チック：何か言ったかい？
タック： やらないときは、とことんやらないネズミだけど
タック：って、言ったんだよ、チック。
チック：まったく！君は失礼なネズミだ！タック。
チック：タックの分のカレーライスも持ってきてあげていたけど
チック：これは僕の明日の分にするよ。
タック：悪かったよ、チック！
タック：でも君は、やらないときはやらないだろう？
チック：そりゃあ、タック！
チック：やらないに決まっているじゃないか！
チック：一秒でもながく、ぐうたらチーズを食べていたいからね。
タック：まったく、チックは。
タック：面倒くさがり屋さんだなあ。
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チック：（もぐもぐ）
タック：なあ、チック？
チック：なんだい、タック。
タック：それがカレーだと言う事はわかったけれど
チック：カレーだよ？
タック：チーズをかけすぎじゃないか？
タック：皿からチーズがあふれているよ？
チック：な、何を言っているんだい、タック！！！
チック：カレーにはチーズを山ほどかけるものじゃないか！！！
チック：たっぷりのチーズと、カレーのスパイスがおいしいんだよ、タック
チック：もしかして、タック、君……
チック：カレーの食べ方を知らないんじゃないかい？
タック：チック！君、それはおかしいよ！
タック：だって、それはもうカレーじゃなくてチーズさ！
チック：違うさ！
チック：これはチーズカレー！れっきとしたカレーだよ！タック。
タック：いいや、違うね。
タック：それはカレーチーズさ！
タック：だって、カレーよりチーズの方が多いんだろう？
チック：そりゃあそうさ、タック！
チック：君は、僕の好きな食べ物を忘れてしまったのかい？
タック：チック、君はチーズが大好きだったね。
チック：そうさ！僕が大好きなのはチーズなのさ！
チック：タック！好きな食べ物をたくさん食べたいと思うのは、悪い事かい？
タック：悪いことではないと思うよ！チック！
タック：でも、カレーよりたくさんのチーズが乗っていれば
タック：その料理のメインはカレーじゃなくてチーズだと思うけどなあ。
チック：タック！君はもしかして、わからずやかい？
タック：チック！君の方こそ、わからずやさ！
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チック：（もぐもぐ）
チック：ああ、カレーはおいしいなあ。
タック：チック、君が今食べているのはチーズの部分だけだよ。
タック：おいしそうに、びよーんって伸びてる。
チック：カレーに乗っているチーズなんだから、カレーだよ。
タック：それじゃああれかい、チック。
タック：カレーにもし、ウインナーが乗っていたとしよう。
チック：いいね、ウインナー。
チック：タック、君はわかってるね、カレーにウインナーはとびっきりおいしい！
チック：チーズインウインナーだとなおの事おいしいよね！タック。
タック：ああ、もちろん、カレーにウインナーはよく合うね。
タック：でも、カレーに乗ったウインナーはカレーかい？
チック：なにを言っているのさ、タック。
チック：君はバカかい？
チック：カレーに乗っていても、ウインナーはウインナーさ
チック：常識がないなあ、タックは。
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タック：なんでそうなるのさ！チック！
タック：なんでこんなに俺がバカにされないといけないんだ！
タック：君はさっき、カレーに乗っているチーズはカレーと言ったじゃないか！
チック：まったく、タック。
チック：君は物事を浅くとらえすぎだよ！
チック：チーズとウインナーを並べて比較するなんて
チック：「太陽って、月に比べて明るいよね」みたいなことを言い出すのと同じさ！
タック：チック、俺にはそのたとえは全然わからないよ。
チック：チーズは太陽なのさ！
チック：いいかい、タック。
チック：チーズはね、太陽なんだよ！
チック：すべてのものを照らし出してくれるのさ！
タック： チック！やっぱり俺にはわけが分からないよ！
チック：やっぱり君はわからずやだよ、タック！
タック：君はどうやら、わからずやのようだね、チック！
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チック：（もぐもぐ）
タック：チック。
チック：なんだい、タック。
タック：俺の分のカレーはどこかな？
チック：お腹が減ったのかい？
タック：俺だって、おなかくらいすくさ、チック。
チック：あそこに用意してあるよ、タック。
タック：なんだかんだ言って、君は優しいネズミだね。
チック：何を言っているのさ、タック！
チック：当り前じゃないか！僕はやさしいネズミなのさ！
タック：自分で言うと胡散臭いよ、チック。
チック：タック、君は一言余計だね。
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チック：（もぐもぐ）
タック：なあ、チック。
チック：なんだい、タック。
タック：この、「チーズにちょっとだけカレールーがかかっている」のが
タック：俺のカレーかい？
チック：そうさ、僕なりに奮発したんだよ、タック！
チック：君もたまにはチーズが食べたいかなと思ってね
タック：チック、君の気持ちはとてもうれしいよ！
タック：でも、これは本当にカレーだろうか？
チック：何を言っているのさ、タック！
チック：どこからどう見てもカレーじゃないか！
チック：ほら、カレールーが乗ってるだろう？
タック：ライスはないのかい？
チック：それはカレーチーズだからね、ライスはないよ。
タック：これが、カレーチーズかい。
タック：じゃあ君が食べてるのは、カレーチーズライスだね、チック
チック：まったく、君はややこしいネズミだなあ。
チック：カレーチーズライスも、カレーライスも、カレーチーズも
チック：どれもおいしければ、それでいいじゃないか、タック。（もぐもぐ）
タック：チック、確かに、君の言う通りさ。
タック：おいしければなんだっていいね。
チック：そうさ、おいしくて幸せなら、何だっていいのさ、タック。
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タック：おいしいねえ、チック。
チック：おいしいね、タック。
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タック：おしまい。
チック：めでたしめでたし。
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0：おしまい。
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